現場のプロが語る不動産投資の市場と
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2019/04/10
最近では、不動産への融資が厳しくなっているという話をよく耳にしているのではないでしょうか。
「別の不動産はお持ちですか?」「共担でなら買えますよ」、などと言われたことがある、または共担ですでに買った、等です。
今回は「共担」のお話です。
共担(きょうたん)という言葉を耳にしたことがあるかと思います。
共同担保、略して共担と良く言っていますが、複数の土地建物に対して担保(抵当権等)を設定することです。
これは、一つの不動産では担保価値が足りず、借りたい金額が融資してもらえない場合に、所有している別の不動産にも担保設定をして借りたい金額を借りるといったときなどに用いられます。
二棟目のアパートを購入の際に、借りたい金額が借りられず購入するためのお金を確保できないといった場面があったとします。
金融機関・不動産業者から「一棟目のアパートを共担に入れてもらったら融資可能です。」と言われたら皆さんはどうしますか?
それは購入する方が多いのではないでしょうか。
買う場面において、売る場面をなかなか想像しない、想像できないのだと思います。
では売る場面、売らなくてはいけない場面があったときに、どのような影響があるのでしょうか?
二棟目を一棟目より先に売る場面では問題はありません。
この場合には当然に二棟目の借入残金を返済できる金額での売却になっていると考えられるからです。
問題は、一棟目を先に売却しようとする場面です。
二棟目の購入時に、二棟目だと担保力が無いので金融機関は保全として一棟目のアパートを追加担保として共担にしたのです。
一棟目を先に売却した場合、担保不足が発生します。
不足が発生すると不足分を埋めないといけません。
現金で埋める、さらに別の不動産で共担に入れる、定期預金を担保にするということが起きるのです。
1,000万円単位で不足していると大変ですよね。
このことは実際に起きています。
共担で購入するときは売る場面も充分に想像した上で判断しましょう。
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